【党大会】国民民主党 第4回定期党大会を開催

 国民民主党は12日、東京都内で第4回定期党大会を開催した。同大会には代議員として所属国会議員16名が会場に参集(1名が公務のため欠席)、各都道府県連代表者も参加した。また、会場には党顧問の川端達夫元衆議院副議長、高木義明元文部科学大臣、大畠章宏元国土交通大臣、直嶋正行元経済産業大臣をはじめ、会派を共にする国会議員や、衆議院の公認内定予定候補者も出席した。

 まず挨拶に立った玉木代表は「昨年は統一地方選挙があり、全国で多くの新人議員が当選し、自治体議員の数も4割増え」たと昨年の成果を紹介しつつ、国会議員・地方議員が不在の空白県の解消を進める方針を表明。そして「政策本位で」「与野党を超えて協力」する方針を貫くとしたうえで、昨年11月以降のトリガー条項に関する与党との協議に触れつつ「自民党内は今、裏金対応で精一杯で、政策推進どころではなくなってい」ると自民党の裏金問題を批判。「国民民主党は、これからも変わらず『対決より解決』の姿勢で政策本位で取り組」むが、「それは『正直な政治』が貫かれていることが大前提」だと強調した。さらに会場やオンライン上で参加した自治体議員や党員・サポーター、支持者に向けて「皆さんと一緒に国民民主党を太く強い政党にしていきたい」、「『正しい塊』を大きくするために、一緒に戦ってください」と呼び掛け、「右でも左でもなく、まっすぐ上へ。」と力を込めた。(代表挨拶全文はこちら

 大会には来賓として連合の芳野友子会長をはじめ、支援団体の役員も多数出席した。来賓を代表して挨拶した芳野会長は、2024年春季生活闘争での5%以上の賃上げ達成や、ジェンダー平等の取り組みに対する国民民主党の協力を求め、「働く者・生活者の立場で政権を担い得る政治勢力が今こそ必要だと考えている。国民民主党の皆様には、是非その一翼を担っていただきたい」と期待を述べた。

 続いて行われた議案報告・提案では、「対決より解決」の姿勢で、政策本位で協力できる政党とは与野党を問わず連携しつつ、その大前提として「正直な政治」をつらぬいていくことを確認。「支持者・支援者の思いを背負って政策の実現に邁進」し、「政策実現の推進力を増すため、任期も折り返しを迎えていつ行われるかもしれない衆議院の解散・総選挙の必勝、来年の参議院議員選挙の必勝に向け、石にかじりついてでも勝つという気概を持って全力で戦い抜く」とする活動方針を全会一致で採択した。

 第一部ではこのほか、結党当初から党に貢献し本大会までに引退した地方自治体議員の表彰や、次期衆議院議員選挙の公認候補予定者の紹介などが行われた。

 大会の第二部では、「風は自ら起こす!Let’s ぴょん活」としてイベントが行われ、鈴木義弘議員(衆議院議員/埼玉14区)、田中けん議員(衆議院議員/静岡4区)、長友慎治議員(衆議院議員/宮崎2区)が登壇し、ビラ配りと街頭演説の実演を行った。西岡秀子議員(衆議院議員/長崎1区)と田村まみ議員(参議院議員/全国比例)が有権者役を、礒﨑哲史議員(参議院議員/全国比例)と竹詰仁議員(参議院議員/全国比例)が司会を務めた。
 ビラ配りでは通行人にビラを受け取ってもらうためさまざまに工夫する様子が実演された。実演後、田中議員は「いつも笑顔で最後までついていく」、長友議員は「宮崎の人はだいたい受け取ってくれるので内容を工夫している」、鈴木議員は「遠くにいるときに目を合わせたり手元を見たりする人は受け取ってくれる」、西岡議員は「バス停などで待っている人に、遠慮がちに渡す」、田村議員は「できるだけ低い位置から渡すようにする」とそれぞれの工夫や知見を語った。
 街頭演説では、鈴木議員は「対決より解決」で政治を前に進める姿勢を、長友議員は農業政策をはじめとするこれまでの国会活動によって生んだ成果を、田中議員は政治家による裏金作りや脱税を許さず「正直で」「偏らない」「現実的な」政治をつらぬくことを訴えた。

国民民主党2024年度活動方針・2023年度活動報告

<全文>代表挨拶(党大会2024)